高卒認定試験概要と大検との違い




高校卒業認定と大検との違い
大検(大学検定)は進学のための受験資格のみを手にする試験という見方をされがちですが、合格者の立場からすると高校卒業程度認定資格と大検資格に本質的な相違はありません。いずれの合格者に対しても高校卒業程度以上の学力を有することを認め、大学や専門学校等の受験資格を得ることができます。
昭和26年に大検として国が実施主体となってから、大検制度は試験科目数や受験資格などの変更を繰り返しながら発展してきました。不登校や高校中退者の受験者が過半数をこえ、勤労青年の教育機会の拡大という側面から不登校や中退者の救済という側面を意識せざるを得ない状況になったといえます。高卒認定制度はドラスティックに変化したというよりは、高卒認定制度に向けて実態に沿うように徐徐に改正されてきたといったほうが適切かも知れません。

相違点として
@名称の変更は、制度の内容を社会に認知されやすくするためになされました。
進学のための受験資格のみでなく、高校卒業程度の学力を国が認めている国家試験であることの周知をはかるためです。

A高校卒業資格を持たない若い人たちの将来を閉ざさない体制の充実が唱えられ、高卒認定は大検よりも合格しやすいように配慮されています。
また、大検制度で実施された試験免除制度については高卒認定も引き継いでいます。合格できない場合でも科目ごとに合否が判定され、合格点に達した科目は次回試験免除になります。加えて高校で修了した科目があれば、その科目も試験免除になります。  
また、高認資格者の就職における取扱について、従来よりも積極的に高校卒業資格者と高卒認定資格者を同等に扱うよう一層企業側に求めていくとしています。
ただし、強制力はありません。

B受験科目について,国語・地理歴史・公民・数学・理科・英語の8〜10科目としたこと(家庭科を廃止し,英語を追加)。
それまでは、いちばん多い時期には15科目ありました。
C新たに全日制高等学校の在学生に受験資格が付与されました。この制度を高校が発展的に活用することにより、特色ある学校作りが可能です。

高認試験制度概要
【高認試験の分類】 国家試験   

【高認受験資格】 試験が実施される年の翌年3月31日までに満16歳以上になる者

【高認受験日程】 年2回
 1回目:平成28年 8月3日(水曜日)・4日(木曜日
 2回目:平成28年11月5日(土曜日)・6日(日曜日)

【高認出願期間】
 1回目:平成28年4月20日(水曜日)〜5月10日(火曜日
 2回目:平成28年9月 1日(木曜日)〜9月115日(木曜日)
  
【願書入手】受験案内は、文部科学省、都道府県の教育委員会等で入手できます。

【高認試験科目】平成25年度まで
        国語、数学、英語、
        1科目選択(世界史A,B)
        1科目選択(日本史A,B 地理A,B)
        現代社会1科目選択または2科目選択(倫理、政治・経済)
        2科目選択(理科総合、物理T、科学T 、生物T 地学T)
        選択方法により合格に必要な科目数は8科目〜9科目。
  
   平成26年度からの科目変更
        理科総合 →科学と人間生活
        物理T → 物理基礎
        化学T → 化学基礎
        生物T → 生物基礎
        地学T → 地学基礎
   合格要件の変更:平成25年度までは理科総合、物理T、化学T、生物T、地学T のうち2科目選択でしたが平成26年度第1回試験から(下記@、Aのいずれかを満たすこと)に変更されました。
 <合格要件@>
科学と人間生活」の1科目 +、
  「物理基礎」「化学基礎」「生物基礎」「地学基礎」のうち
   いずれか1科目選択=合計2科目

<合格要件A>
  「物理基礎」、「化学基礎」、
  「生物基礎」、「地学基礎」のうちいずれか3科目選択
 選択方法により合格に必要な科目数は8科目〜10科目。

合格に必要な科目数を越えて受験することはできません。
尚合格した科目は次年度以降有効です。
試験科目の範囲については、文部科学省のホームページに詳細が掲載 されています。
試験方式はマークシート方式です。

【高認受験者数】
平成19年度は第1回、第2回合わせて、31,796人が出願、 28,317人
が受験しました。平成16年の大検出願数24,960人とくらべて 高卒認定試験の
出願者数は増加していますが、平成20年がピークという状況です。
  <受験者数の推移> 
平成19年度28,317人, 平成20年度29,776人, 平成21年度29,967人,  
平成22年度28,399人, 平成23年度26,410人, 平成24年度25,201人,
平成25年度24,463人, 平成26年度23,743人, 平成27年度23,170人

【高認合格率】
(平成27年度) 41.0% (平成26年度) 38.6% (平成25年度) 34.6%,
(平成24年度) 32.4%, (平成23年度) 36.5%, (平成22年度) 40.2%,
(平成21年度) 35.7%。

一定の得点をとった受験者は何人でも合格となります。
合格者数に制限はありません。他の受験者と競う試験ではありません。

【高認合格ライン】 公表されておりませんが、合格者の感触から、1科目40〜50点程度が目安となります。

【高認難易度】
 受験科目にあるように高校1年で学習する内容が主体です。
高校中退の場合、中退するまでに修了した科目は免除になります。
また、合格した科目は次年度以降も免除になりますので、合格しやすいような配慮がされています。あきらめないで継続すれば合格できます。

【試験科目免除の手続き】
 高校入学時期により要件が異なりますので注意してください。

【高認試験会場】 受験地は、各県の高校や公共施設で実施されます。

【高認試験問合せ先】 文部科学省生涯学習政策局生涯学習推進課 03-5253-4111

文部科学省 高校卒業程度認定試験



                  
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